令和6年能登半島地震ににおいて、犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 また、被災地における救命・救助、復旧・復興活動などにご尽力されている方々に深く敬意を表します。

災害時に強靭なシステムを構築する、通信網切断に強い閉域網通信ネットワーク、メッシュネットワーク、個人携帯型情報通信カード、停電時にも動作するIoTセンサーシステムを組み合わせたシステムを開発

通信が途絶えて被害状況がわからない、旅行者や帰省者はどこに避難していいのかがわからない、建物が倒壊しているがどこに人がいるのか、動けなくなっているのかがわかない...

BosaiTUBE株式会社「SeamlessCard(シームレスカード)」
シームレスカード概念図

地震対策 - 突然の災害に即座に対応する「SeamlessNet」と「SeamlessCard」

災害はいつどこで発生するか予測不可能です。この不確実性に対応するため、地域社会や工場などの安全を確保する目的で革新的な「SeamlessNet(シームレスネット)」および「SeamlessCard(シームレスカード)」をBosaiTUBE株式会社のもとで開発しました。このシステムは、通信網が途絶えた状況でも、強靭な通信と情報共有を保持し、安全確保を最優先に考慮しています。

システムの概要と特長

  1. 独立した閉域網通信ネットワーク: 主要通信網が断たれた際でも機能する独立したネットワークを提供し、災害時における情報の伝達を強靭化します。
  2. メッシュネットワークを構築: 1カ所の被災により通信断裂してデータ受信不能にならないように設計されたメッシュネットワークは、災害時における通信の維持を可能にします。これにより、緊急時の情報伝達の確実性が向上します。
  3. ピンポイントの避難情報:一般の避難情報は「〇〇県〇〇地方に避難勧告」といった広範囲にわたるため、具体的な危機感が伝わらず、適切な行動に移りにくい問題がありました。特に旅行者や帰省者は、自分が避難すべき場所が分からず取り残される恐れがあります。また、避難所が被災して使用不能や諸事情で避難所が閉鎖されている場合、または道路が寸断されていて避難所に到達できない可能性も考慮する必要があります。
    本システムでは、アクセスポイントごとに情報をリアルタイムで更新し、その場所に適切な避難指示を提供することが可能です。たとえばビルの火災の場合、どの非常階段を使って地上へ避難させるのか、あるいは屋上への避難させるのかを、フロアごとに異なる通知をすることができます。これにより、適切な避難指示を提供でき、安全性が大幅に向上します。
  4. 避難状況を目視できる動態管理:アクセスポイントが位置情報を伝達するので、誰が避難せずに留まっているのかがわかり、速やかな救助が可能になります。避難所においても安否確認と居場所が瞬時に把握できます。
  5. 情報通信カード: ピンポイント情報を受信し位置情報を発信するデバイスの1つが「SeamlessCard(シームレスカード)」です。非常時のみ作動させるタイプや、閉域網内での位置情報を常時把握できる社員証に組み込んだタイプなど複数のモデルがあります。また、スマホアプリタイプも開発中です。
  6. 無電源IoTセンサーシステム: 情報通信カードだけでなく、アクセスポイントやゲートウェイ装置までも無線通信で無電源化を実現。地震により電源や通信ネットワーク線が寸断されても、稼働し続けてセンサー情報を伝え続けます。さらに無線はメッシュネットワークのため、1つのアクセスポイントが被災して故障しても、他のアクセスポイントを経由して情報を伝達します。

利用シナリオ

  • 避難場所の案内: 旅行者や帰省者など、不慣れな場所にいる人々に対しても、避難場所情報を提供します。本システムは、ユーザーの現在地に基づいて、最適な避難場所を案内することで、安全な避難をサポートします。シームレスカードは入館証やホテルのルームキーと一体化させることで保有させることができます。
  • 道路状況のリアルタイム更新: 災害による道路の崩壊や土砂崩れに迅速に対応。避難所への最善のルートをリアルタイムで更新し、避難者の安全を確保します。
  • センサーネットワークによる監視: 停電時でも機能するセンサーネットワークにより、水位、温度などの重要な情報を途切れることなく提供。災害状況の正確な把握に貢献します。
  • 被災者の位置情報の特定: 避難指示にも関わらず避難できない人々の位置を特定し、救助活動の効率化を実現します。家具の転倒などで動けなくなっている人々の救出にも貢献します。
  • 建物倒壊時の救助優先順位の決定: 倒壊した建物内に人がいるかどうかを位置情報により特定し、救助の優先順位をつけることで、救出活動の成功率を高めます。
  • 避難所の人数管理: 避難所の人数をリアルタイムで把握し、人員や物資の適切な配置を行います。これにより、避難所での混乱を最小限に抑え、非常食の分配などの問題を解決します。

技術仕様と実装

このシステムは、最先端の通信技術と環境センサーを組み合わせ、災害時に最も信頼できる情報を提供することを目的としています。自治体や企業の危機管理部門における必需品であり、災害対応の質を大きく向上させることができます。

「SeamlessNet(シームレスネット)」および「SeamlessCard(シームレスカード)」はBosaiTUBE株式会社の登録商標です。

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