光る地震速報を無線メッシュネットワーク化した機器を開発 大規模建造物を地下も含めて隅々まで情報伝達

2015年10月22日

光る地震速報を無線メッシュネットワーク化した機器を開発
大規模建造物を地下も含めて隅々まで情報伝達

透明なボディで平常時はデザインに溶け込み違和感がありません

 

 

株式会社 システムトークス(東京都中央区、 社長:板坂 太郎、以下システムトークス)は、株式会社 つくし巧芸(大阪府大阪市、社長:松尾 尚、以下つくし巧芸)と共同で、「緊急地震速報カラー警告灯、メッシュネットワークシステム」を新開発しました。
本製品は、気象庁が提供する緊急地震速報を受信すると瞬時に多数の警告灯に情報を伝達し、各警告灯が赤色と緑色のLEDライトを点滅させて、地震の発生を視覚的に知らせる「地震の見える化」システムです。
各警告灯はZibBee(ジグビー)規格の無線通信で接続され、さらに各警告灯が網目状に接続される「メッシュネットワーク」で構成されています。メッシュネットワークは、WiFiのように通信経路が単一に固定されておらず、各端末が受信機能と送信機能の両方を持っており、あらゆる経路をたどって隅々まで情報を伝達します。例えば、学校に設置した場合では、東側階段にある端末が動作できなくなっても、西側階段の経路や窓からの経路を通じて全ての教室の端末に情報が伝達されます。また、地下など電波の届きにくい場所へも相互がつながっていくために情報を届けることができます。

本体は長さおよそ36cm、幅10cm、点灯部の厚さは0.8cmと薄型になっており、また点灯部はほぼ透明のアクリル製導光板を用いることで、平常時はその存在がわからないほど景観に溶け込み、従来の警告灯のような威圧感や不安感を感じさせず、デザイン重視の建物でも違和感なく導入できます。
一方、地震発生時には導光板が明るく発色するだけでなく、取り付け壁面や天井の反射を利用して大きく光らせ、更に端面から放出させた光りにより遠方でも視認できるようになっています。(特許申請済)

つくし巧芸が導光板および製品全体を、システムトークスが電子回路および通信部分について設計、開発および製造をおこない、販売はつくし巧芸がおこないます。製品ブランドは「エマーブライト」で、停電時でも動作できるバッテリー付きタイプ、防水タイプ、より大きな発光面のタイプなど、顧客ニーズに最適な仕様の製品を提供していきます。

奈良県にある帝塚山小学校に試験導入され、9月28日には本製品を用いた避難訓練が実施されました。訓練の模様はNHKと奈良テレビでニュース報道されました。
地震速報の音声はチャイム音が二度鳴ってからアナウンスが始まりますが、この訓練では本製品による瞬時の視覚的伝達により素早く子供たちが身を守る行動を取り、音声アナウンスが始まるまでにほとんどの子供が対応を完了していました。数秒間の差で身を守れるかどうかが変わってくることを考えると、視覚伝達の効果は非常に高いと実感いたしました。
当社撮影映像 https://youtu.be/VWwy-G3fCZ0


株式会社システムトークス  
東京都中央区日本橋蛎殻町2-10-11 秀和蛎殻町ビル7F
TEL:03-3639-0167 FAX:03-3639-0168  


販売に関する問合せ先:
株式会社つくし巧芸
〒556-0013 
大阪市浪速区戎本町2-6-11
電話 06(6648)1105